地震により被災された乳がん治療中の皆さまへ

コラム

地震により被災された乳がん治療中の皆さまへ

2026.07.29

このたびの地震により被災され皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

天草市、上天草市、八代市、宇城市をはじめ、被害を受けた地域では、交通事情や医療機関の状況などにより、普段のかかりつけ医療機関への受診が難しくなっている方もいらっしゃることと思います。

乳がんの治療中、あるいは治療後の経過観察中の方で、体調の変化や治療についてのご心配があり、かかりつけ医療機関への相談・受診が難しい場合は、あまくさ乳腺クリニックへご相談ください。当院を受診されたことがない方についても、可能な範囲で対応いたします。

このような場合はご相談ください

  • 抗がん剤やホルモン療法などの治療中に体調不良がある
  • お薬が不足している、または今後の服用について相談したい
  • 治療の延期や中断について不安がある
  • 手術後の傷や乳房、わき、腕に気になる症状がある
  • 発熱、吐き気、下痢、食欲不振、強いだるさなどがある
  • 乳がん治療に関して、どこへ相談すればよいか分からない

症状や治療内容を確認したうえで、当院での対応が難しい場合には、必要に応じて適切な医療機関への受診をご案内します。

避難所や車中で過ごされる方へ

避難所や車の中など、普段とは異なる環境で過ごす場合には、暑さによる熱中症や脱水症に注意が必要です。

のどの渇きを感じる前から、少量ずつこまめに水分をとり、できるだけ涼しい場所で休むようにしてください。大量の汗をかいた場合には、水分だけでなく塩分も補うことが大切です。

めまい、頭痛、吐き気、強いだるさ、筋肉のけいれん、ぼんやりするなどの症状がみられた場合は、熱中症や脱水症の可能性があります。早めに避難所の医療スタッフや医療機関へご相談ください。

心臓や腎臓の病気などで水分・塩分の制限を受けている方は、自己判断で摂取量を増やさず、医療スタッフへご相談ください。

エコノミークラス症候群にもご注意ください

避難所や車中で長時間同じ姿勢を続けることや、運動不足、脱水などにより、足の静脈に血栓ができる「エコノミークラス症候群」の危険性が高まります。

乳がんなどのがん治療中の方は、もともと血栓症のリスクが高くなることがあります。特に、タモキシフェンなど一部のホルモン療法を受けている方は、より注意が必要です。

予防のため、可能な範囲で次のことを心がけてください。

  • こまめに水分をとる
  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • ときどき立ち上がって歩く
  • 座ったままでも、足首を回す、つま先やかかとを上下させる
  • 締め付けの少ない服装で過ごす
  • 車内で足を下ろしたまま長時間眠ることを避ける

片方の足だけが腫れる、ふくらはぎに痛みがある、皮膚が赤くなるなどの症状は、足に血栓ができている可能性があります。また、突然の息苦しさ、胸の痛み、動悸、冷や汗、失神などがみられた場合には、血栓が肺に詰まる肺塞栓症の可能性があり、緊急の対応が必要です。

ホルモン療法のお薬は、ご自身の判断で中止せず、まずは主治医または当院へご相談ください。

オンライン診療にも対応しています

移動手段がない、道路状況などにより外出が難しいといった場合には、ご自宅や避難先からオンライン診療を受けていただくことも可能です。

オンライン診療では、来院せずに医師へ体調や治療について相談できます。ただし、症状によっては対面での診察や検査、ほかの医療機関への受診が必要となることがあります。

まずは当院までお電話でお問い合わせください。その際、治療中のお薬やこれまでの治療内容が分かるもの(お薬手帳、診療情報提供書、検査結果など)がお手元にあれば、ご準備をお願いいたします。

緊急性の高い症状がある場合

息苦しさ、意識がもうろうとする、胸の強い痛み、止まらない出血など、緊急性の高い症状がある場合は、当院への連絡を待たず、ためらわずに119番へご連絡ください。

今後も余震が続く可能性があります。まずはご自身とご家族の安全を最優先にお過ごしください。

治療中の体調やお薬について心配なことがありましたら、一人で抱え込まず、いつでもお気軽にご相談ください。

あまくさ乳腺クリニック