超音波検査(乳腺エコー)とは

超音波検査は、体の表面に超音波を照射し、その反射波を映像化することで体内の状態を確認する方法です。
乳腺エコーでは、専用のジェルを乳房に塗り、プローブ(超音波センサー)を当てて乳腺や乳管の状態を詳しく調べます。
この検査は放射線を使用しないため、妊娠中や授乳中の方でも安心して受けられるのが大きな特徴です。

超音波検査(乳腺エコー)
のメリット

乳腺エコーは、放射線を使わずに安全に乳房内部の構造を高解像度で映像化できるため、多くの患者様にとって安心な検査です。
痛みを伴わないため、身体的な負担が少ない点も魅力といえます。
特に、若い女性や乳腺密度が高い方の場合、マンモグラフィでは見えにくい部分を描出できることが大きな利点です。
このため、マンモグラフィと併用することで診断精度をさらに高めることが可能です。
超音波検査(乳腺エコー)
のデメリット

超音波検査にはいくつかの制限があります。
探触子(プローブ)を直接当てた部分のみが画像化されるため、乳房全体を一度に確認するのが難しい場合があります。
また、広範囲に広がる乳がんや、微細な石灰化を伴う病変、腫瘤を伴わない病変の検出には適していません。
さらに、検査結果は技師や医師の技量に左右される可能性があるため、経験豊富な専門家が検査を行うことが重要です。
この点を補うため、マンモグラフィやその他の検査との併用が推奨されるケースもあります。
超音波検査(乳腺エコー)
の流れ

更衣
検査前に上半身の衣類を脱いでいただきます。
検査を受けやすいよう、リラックスして準備を進めてください。

検査準備
診察台に仰向けに寝ていただきます。
検査をする乳房部分に透明なジェルを塗布します。
このジェルは、センサーを滑らかに動かし、より鮮明な画像を得るために使用します。
超音波検査
センサーを乳房の上に当て、上下左右に動かして検査を行います。
モニターに映し出された乳房の断層画像を確認しながら、以下の状態を調べます。
・しこりの有無や大きさ
・周囲のリンパ節への転移の有無
・乳腺やしこりの血流や硬さ(最新装置の場合)
検査はおよそ10分前後で終了します。痛みはなく、リラックスした状態で受けられます。

結果の確認
検査後、医師が画像を確認し、診断結果について説明します。
必要に応じて、さらなる検査や治療のご案内をいたします。
当院のエコー検査の特徴

当院では、最新の超音波診断装置「ARIETTA 650 DeepInsight」を採用し、高精度で安心の乳腺エコー検査を行っています。
この装置は富士フイルムの最先端技術を駆使し、乳腺や乳管の状態をより鮮明に捉えることが可能です。
高い解像度を誇り、乳腺の微細な異常も見逃しません。
これにより、乳がんなどの早期発見が期待でき、適切な治療計画を迅速に立てることができます。
また、検査後には、乳腺専門医やスタッフが結果をわかりやすく説明します。
患者様が不安を抱えることなく、治療や経過観察に臨めるよう、質問や疑問にも丁寧にお答えしています。
