マンモグラフィー検査とは

マンモグラフィーは、乳房専用のX線撮影(レントゲン)による検査で、乳房を専用の圧迫板で挟み、薄く広げて撮影します。
この方法により、乳腺や異常を明確に捉えることが可能となり、特に乳がんの早期発見に役立つ検査です。

マンモグラフィー検査の
メリット

マンモグラフィーの最大の利点は、しこりを作らない初期段階の乳がんを発見できる点です。
特に乳腺の中で石灰化を鮮明に映し出すため、早期発見に有効とされています。
また、撮影方法や角度が毎回同じであるため、過去の画像との比較が容易であり、経過観察にも適した検査です。
マンモグラフィー検査の
デメリット

乳房を圧迫して撮影する必要があるため、検査時に痛みを感じる場合があります。
ただし、検査を受けるタイミングを工夫することで、痛みを軽減することが可能です。
たとえば、月経終了後の乳房が柔らかい時期に受けることが推奨されます。
不安がある際は、事前にご相談ください。
また、放射線被ばくに関する心配をされる方もいらっしゃいますが、マンモグラフィー1回あたりの放射線量はごくわずかです。
その量は、東京からニューヨーク間を飛行機で移動した際に浴びる自然放射線量とほぼ同じ程度であり、健康への影響はほとんどありません。
過度に心配する必要はないといえます。
マンモグラフィー検査の流れ

更衣
準備が整いましたら、更衣室にご案内します。
以下の手順で着替えを行ってください。

撮影
撮影は、左右の乳房を一つずつ行います。
乳房の位置調整
乳房を撮影台に置き、圧迫板で可能な限り均一に薄く広げます。
これにより、より鮮明な画像を得ることができます。

撮影方向
基本的には以下の2方向で撮影します。
・真上からの撮影(頭尾方向=CC方向)
・斜め上からの撮影(内外斜位方向=MLO方向)
必要に応じて追加撮影を行う場合があります。
撮影中の注意
・圧迫時に痛みを感じる場合があります。我慢できない場合は遠慮なく技師にお伝えください。圧力を調整します。
・呼吸によるブレを防ぐため、息を止めていただくことがあります。技師の指示に従ってください。

検査終了後
撮影が終わったら、更衣室で元の服装に着替えていただきます。
撮影した画像を医師が確認し、後日または当日中に結果をお知らせします。
当院のマンモグラフィ検査の
特徴

当院では、富士フイルムメディカル社製の高性能マンモグラフィ装置を採用し、鮮明で正確な画像を提供しています。
検査は経験豊富な女性診療放射線技師が担当し、乳房を上下方向と斜め方向の2方向から撮影することで、計4枚の詳細な画像を撮影します。
この手法により、乳房全体の状態をしっかり確認することが可能です。
安全性にも十分配慮しており、被ばく量は非常に少なく抑えられています。
精度管理がなされており、画像施設認定を取得しております。
不安や疑問がある場合には、スタッフが丁寧に説明を行いますので、安心して検査を受けていただけます。
また検査のタイミングについては、月経前の乳房が張りやすい時期を避け、月経終了後7日目ごろの柔らかい時期に受けることをおすすめしています。
不安や緊張が強い場合は、撮影前に担当者へお伝えいただければ、状況に応じた対応をいたします。
検査時間はおおよそ15分程度と短時間で完了するため、お忙しい方でも負担が少なく受診していただけます。

検査結果の説明について

検査終了後、マンモグラフィーの結果は乳腺専門医が直接ご説明します。
撮影した画像を基に、乳腺の状態や検査内容についてわかりやすく解説いたします。
気になる点や不明な点があれば、どのようなことでも遠慮なくご質問ください。
患者様が安心して治療や経過観察を進められるよう、丁寧な説明を心がけております。
