乳がん検診にはどのような種類がありますか?
乳がん検診には、視触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)、3Dマンモグラフィなどがあります。
マンモグラフィだけで十分ですか?
対策型乳がん検診で死亡率減少を示す検査は、唯一マンモグラフィ検査です。マンモグラフィは、早期乳がんのサインである「石灰化」の発見に効果的です。
ただし、乳腺密度が高い方の場合、病変が見つけにくいことがあります。
そのような方には、ご本人の乳腺密度についてお伝えし、超音波検査や3Dマンモグラフィ撮影についての情報提供を行っております。
超音波検査とはどのような検査ですか?
超音波を乳房に当てて、その反射を画像化する検査です。
痛みや放射線被ばくの心配がなく、特にしこりの診断に優れています。
乳腺密度が高い若い女性にも適しています。
精密検査の通知が届いたらどうすればいいですか?
精密検査通知は「がんの可能性」を示すものではありません。
念のため詳しく調べるための通知です。
通知を受けた方の中で乳がんが見つかる割合は約5%程度ですので、必要以上に心配せず、指定の医療機関で精密検査を受けてください。
乳房の痛みは乳がんのサインですか?
多くの場合、乳房の痛みはホルモン変化や乳腺症などの良性変化が原因です。
しかし、痛みが続いたり強まったりする場合は、早めに乳腺外科を受診してください。
しこりを感じた場合はどうすればいいですか?
しこりの中には乳腺や良性腫瘍によるものも含まれますので、すべてが乳がんとは限りません。しかし、「いつもと違う」と感じた場合は、検診を待たずに早めに乳腺外科を受診することが重要です。
乳がんの発症年齢はどのような特徴がありますか?
乳がんは30代後半から増え始め、40~50代と60代でピークを迎えます。
ただし、20代の若い方や閉経後の高齢者でも発症する可能性があります。
乳がんは遺伝しますか?
乳がんの約5~10%は遺伝性とされています。
家族に乳がん患者がいる場合、発症リスクが2倍以上になるといわれています。
ただし、乳がんの多くは生活習慣やホルモンなど複数の要因が関係しています。
乳がん検診の目的は何ですか?
乳がん検診の目的は、症状がない段階で乳がんを早期発見することです。
早期に発見された乳がんは、治療の選択肢が広がり、治癒の可能性も高まります。
検診を定期的に受けることで、健康管理を充実させましょう。