「要精密検査」と言われたら、まず読んでみてください
〜乳がん検診の結果に書かれている用語まとめ〜
検診結果の用紙を見て、不安になっていませんか?
乳がん検診の結果には、
聞き慣れない専門用語が多く書かれています。
- 石灰化
- 腫瘤
- 非対称性陰影
- 構築の乱れ
「これは乳がんなの?」「すぐ治療が必要?」
そんな不安を感じるのは、とても自然なことです。
このコラムでは、検診結果でよく使われる言葉を、わかりやすくまとめて解説します。
よくある検診結果の用語と意味
石灰化
乳腺の中にカルシウムが沈着して白く写る所見です。
良性のことも多く、形や並び方によって評価されます。
一部の石灰化は、**早期の乳がん(特に非浸潤がん)**で見つかることがあり、
その場合は精密検査が勧められます。
腫瘤(しゅりゅう)
検査画像上で見えるしこり状のかたまりです。
線維腺腫やのう胞など、良性の腫瘤も多く存在します。
形や境界などを詳しく確認するために、精密検査が行われます。
非対称性陰影
左右の乳房を比べたときに、片側だけ濃く見える部分のことです。
乳腺の量の違いや、重なりによって生じることも多くあります。
「念のため詳しく確認しましょう」という意味で、
精密検査が勧められることがあります。
構築の乱れ
乳腺の正常な構造の流れが乱れて見える所見です。
はっきりしたしこりがなくても、引きつれたように見えることがあります。
良性変化のこともありますが、
しこりを作らないタイプの乳がんで見られることもあり、精密検査が必要になります。
「要精密検査」とはどういう意味?
「要精密検査」と書かれていても、
=乳がん確定、という意味ではありません。
- 詳しく調べて確認しましょう
- 念のため追加検査を行いましょう
という段階を示す言葉です。
実際には、精密検査の結果、
「問題なし」「経過観察で大丈夫」
と判断される方も多くいらっしゃいます。
精密検査では何をするの?
所見に応じて、以下の検査を組み合わせて行います。
- マンモグラフィの追加撮影
- 乳腺エコー検査
- 必要に応じて組織検査(生検)
すべての方に侵襲的な検査が必要になるわけではありません。
大切なのは「放置しないこと」
検診で異常を指摘された場合、
- 必要以上に怖がらない
- そのままにせず、精密検査を受ける
この2つがとても大切です。
検診は、自覚症状のない早い段階で変化に気づくためのものです。
指摘されたこと自体が、決して悪いことではありません。
最後に
検診結果に書かれた言葉がわからず、不安になるのは当然です。
ですが、多くの所見は、きちんと評価することで安心につながります。
ひとりで悩まず、
「今の状態を正しく知る」
そのための一歩として、どうぞ精密検査をご検討ください。
当院について
当院は、乳がん検診で異常を指摘された方の精密検査が可能な、乳癌学会認定施設です。
乳腺専門医が診察を行い、検診結果の用語の意味や、今後の方針について丁寧にご説明します。
検診結果を見て不安を感じている方も、
「まず話を聞いてみたい」という段階でも、
どうぞ安心してご相談ください。