「要精密検査」と言われたら、まず読んでみてください

コラム

「要精密検査」と言われたら、まず読んでみてください

2026.01.28

〜乳がん検診の結果に書かれている用語まとめ〜

検診結果の用紙を見て、不安になっていませんか?

乳がん検診の結果には、
聞き慣れない専門用語が多く書かれています。

  • 石灰化
  • 腫瘤
  • 非対称性陰影
  • 構築の乱れ

「これは乳がんなの?」「すぐ治療が必要?」
そんな不安を感じるのは、とても自然なことです。

このコラムでは、検診結果でよく使われる言葉を、わかりやすくまとめて解説します。


よくある検診結果の用語と意味

石灰化

乳腺の中にカルシウムが沈着して白く写る所見です。
良性のことも多く、形や並び方によって評価されます。

一部の石灰化は、**早期の乳がん(特に非浸潤がん)**で見つかることがあり、
その場合は精密検査が勧められます。


腫瘤(しゅりゅう)

検査画像上で見えるしこり状のかたまりです。
線維腺腫やのう胞など、良性の腫瘤も多く存在します

形や境界などを詳しく確認するために、精密検査が行われます。


非対称性陰影

左右の乳房を比べたときに、片側だけ濃く見える部分のことです。
乳腺の量の違いや、重なりによって生じることも多くあります。

「念のため詳しく確認しましょう」という意味で、
精密検査が勧められることがあります。


構築の乱れ

乳腺の正常な構造の流れが乱れて見える所見です。
はっきりしたしこりがなくても、引きつれたように見えることがあります。

良性変化のこともありますが、
しこりを作らないタイプの乳がんで見られることもあり、精密検査が必要になります。


「要精密検査」とはどういう意味?

「要精密検査」と書かれていても、
=乳がん確定、という意味ではありません。

  • 詳しく調べて確認しましょう
  • 念のため追加検査を行いましょう

という段階を示す言葉です。

実際には、精密検査の結果、
「問題なし」「経過観察で大丈夫」
と判断される方も多くいらっしゃいます。


精密検査では何をするの?

所見に応じて、以下の検査を組み合わせて行います。

  • マンモグラフィの追加撮影
  • 乳腺エコー検査
  • 必要に応じて組織検査(生検)

すべての方に侵襲的な検査が必要になるわけではありません。


大切なのは「放置しないこと」

検診で異常を指摘された場合、

  • 必要以上に怖がらない
  • そのままにせず、精密検査を受ける

この2つがとても大切です。

検診は、自覚症状のない早い段階で変化に気づくためのものです。
指摘されたこと自体が、決して悪いことではありません。


最後に

検診結果に書かれた言葉がわからず、不安になるのは当然です。
ですが、多くの所見は、きちんと評価することで安心につながります

ひとりで悩まず、
「今の状態を正しく知る」
そのための一歩として、どうぞ精密検査をご検討ください。


当院について

当院は、乳がん検診で異常を指摘された方の精密検査が可能な、乳癌学会認定施設です。
乳腺専門医が診察を行い、検診結果の用語の意味や、今後の方針について丁寧にご説明します。

検診結果を見て不安を感じている方も、
「まず話を聞いてみたい」という段階でも、
どうぞ安心してご相談ください。