乳がん検診で「石灰化」を指摘された方へ
〜あわてなくて大丈夫。まず知ってほしいこと〜
「石灰化があります」と言われて不安になっていませんか?
乳がん検診やマンモグラフィで
「石灰化が見られます」
「精密検査をおすすめします」
と言われると、多くの方が「乳がんでは?」と強い不安を感じます。
ですが、石灰化=乳がん、というわけではありません。
まずは、石灰化がどのようなものなのかを知ることが大切です。
石灰化とは?
石灰化とは、乳腺の中にカルシウムが沈着して白く写る所見のことです。
血液中のカルシウムが増えているわけではなく、体質や加齢、乳腺の変化などでも起こります。
多くの場合、自覚症状はありません。
しこりや痛みを感じないことがほとんどです。
石灰化には「良性」と「注意が必要なもの」があります
石灰化は、形・大きさ・並び方によって評価されます。
① 良性のことが多い石灰化
以下のようなものは、経過観察で問題ないことがほとんどです。
- 大きくて丸い石灰化
- 乳腺全体に散らばっている
- 長年変化がない
👉 加齢変化や、過去の炎症、授乳後などでも見られます。
② 精密検査が必要な石灰化
一方で、次のような場合は詳しい検査が勧められます。
- 細かく小さい石灰化(微細石灰化)
- 一定の範囲に集まっている
- 形が不揃い
これらは、**早期の乳がん(特に非浸潤性乳管がん:DCIS)**で見つかることがあり、
「念のため、しっかり確認しましょう」という意味で精密検査を行います。
石灰化は「早期発見のサイン」になることも
石灰化の大きな特徴は、
👉 しこりとして触れる前の、ごく早期の段階で見つかることがある
という点です。
特にマンモグラフィは、
石灰化の発見にとても優れた検査です。
つまり、石灰化をきっかけに見つかる乳がんは、
治療成績が良好なことが多いのも事実です。
精密検査では何をするの?
石灰化を指摘された場合、次のような検査を組み合わせて行います。
- マンモグラフィの追加撮影(拡大撮影など)
- 乳腺エコー検査
- 必要に応じて組織検査(生検)
すべての方に生検が必要になるわけではありません。
画像の特徴を丁寧に評価した上で判断します。
「要精密検査」と言われたら大切なこと
- 必要以上に怖がらないこと
- 放置せず、必ず精密検査を受けること
この2つがとても大切です。
石灰化は、
✔ 何も問題ないことも多い
✔ もし病気が見つかっても早期であることが多い
という特徴があります。
定期的な乳がん検診が安心につながります
石灰化の変化を正しく判断するには、
過去の画像との比較がとても重要です。
そのため、
👉 定期的に同じ施設で検診を受けること
👉 以前の検査結果を大切に保管すること
が、安心につながります。
最後に
「石灰化」と言われると、誰でも不安になります。
でも、正しく知り、きちんと調べることで安心できるケースがほとんどです。
当院は、乳がん検診で石灰化を指摘された方の精密検査が可能な、乳癌学会認定施設です。
乳腺専門医が診察を行い、画像の評価から今後の方針まで、わかりやすく丁寧にご説明します。
これまでに石灰化を指摘され、
「本当に大丈夫なのか不安」「一度きちんと診てもらいたい」
と感じている方も、どうぞお気軽にご相談ください。