乳がんセルフチェック

乳がんセルフチェック

乳がんセルフチェックの重要性

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乳がんは早期発見によって高い確率で治癒が期待できる病気です。

しかし、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、日常的なセルフチェックが非常に重要です。

特に40歳を過ぎたら、2年に1度の乳がん検診を受けることも欠かせません。

近年、「Breast Awareness(ブレスト・アウェアネス)」という考え方が広がっています。

これは「乳房を意識する生活習慣」のことで、次の4つが基本となります。

乳がんの発見のきっかけとして最も多いのは「しこり」で、全体の9割以上を占めます。

ただし、乳房のしこりの多くは良性の場合もあります。

判断に迷う場合は、当院までお気軽にご相談ください。

乳がんセルフチェックの
ポイント

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タイミング

タイミング

月経が終わってから約1週間後の乳房が柔らかい時期に行うのが理想です。

閉経後の方は毎月決まった日に実施すると良いでしょう。

チェックの流れ

入浴前

両腕を下げた状態で乳房全体や乳頭を観察します。

両腕を上げ、正面、側面、斜め方向から乳房を確認します。

乳頭を軽くつまみ、血性分泌物や炎症がないかを調べます。

入浴中

ボディソープや石けんを使い、滑りを良くして乳房を触診します。

腋窩(わきの下)を触れて、リンパ節の腫れがないか確認します。

就寝前

仰向けになり、調べる乳房側の肩にクッションを置きます。

指の腹を使い、乳房を内側から外側、さらに下部や鎖骨周辺まで押しながらしこりを確認します。

乳がん発生部位の特徴

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乳がんは乳腺が多い外側上方に発生することが多いですが、乳房のどの部位にも発症する可能性があります。

そのため、セルフチェックでは乳房全体をくまなく調べることが大切です。

セルフチェックを行う際の工夫

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お風呂の時間を活用

指に石けんやボディソープをつけることで、小さなしこりや異変に気づきやすくなります。

乳房が大きい方は仰向けで
チェック

立った姿勢ではしこりがわかりにくい場合があるため、横になって乳房を持ち上げるようにして調べると効果的です。

セルフチェックの具体的な手順

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乳房全体をチェック

指の腹を使い、乳房を内側から外側へ、肋骨を感じる程度の圧力で押しながら調べます。

乳頭のチェック

乳頭を軽くしぼり、血性や異常な分泌物がないかを確認します。

腋窩(わきの下)を確認

腋の部分を押して、リンパ節の腫れやしこりがないかを確認します。

セルフチェックの継続が大切

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乳がんは早期発見が治療成功の鍵を握る病気です。

月1回のセルフチェックと定期的な検診を習慣化し、自分の体の変化に敏感でいることが重要です。

異変を感じた場合は、迷わず乳腺専門医のいる医療機関を受診してください。

早めの対応が、安心と健康への第一歩となります。